e-Tax のポイント解説/令和6年分
2025年1月7日掲載
- e-Tax のメリット
- 初めての e-Taxでは、事前準備が必要です!
- 「確定申告書等作成コーナー」 から e-Tax
- e-Tax のサポート(国税庁)
- 消費税の確定申告について は、コチラのページをご覧ください。
e-Tax のメリット
e-Tax(電子申告)には、次のようなメリットがあります。
- 事業的規模の場合、青色申告特別控除 65万円 を受けられる。
- e-Taxで電子申告 ⇒ 青色申告特別控除額 65万円(最高額)
- 紙に印刷して提出 ⇒ 青色申告特別控除額 55万円(最高額)
- 自宅から、時間の制限なく、確定申告ができる。
- 確定申告書へ添付する書類は、提出不要。 ※5年間保存が必要
- スピード処理され、還付金が早く戻ってくる。
初めての e-Taxでは、事前準備が必要です!
e-Tax(電子申告)は、次のような流れになります。初めてe-Tax する場合は、事前準備が必要です。
- 事前準備
- 国税庁の「確定申告書等作成コーナー」へ決算データを入力し、「青色申告決算書」と所得税の「確定申告書」を作成・送信
- 送信データを保存
※翌年からは、保存データ(拡張子:.data)を読み込むことで、必要データを引き継いで、次年度分を作成することができます。 - 同様に、消費税の「確定申告書」を作成・送信することができます。
消費税の申告については、コチラのページをご覧ください。
事前準備とは?
e-Tax には、マイナンバーカードが必要です。マイナンバーカードを取得していない場合は、「ID・パスワード方式」で、e-Tax することができます。
マイナンバーカードの有無で、事前準備の内容が異なります。
マイナンバーカード方式
- マイナンバーカードを用意
※「電子証明書」の有効期限を確認します。 - 「マイナンバーカード読取対応のスマートフォン(※)」または 「ICカードリーダライタ」を用意
※スマホをICカードリーダライタの代わりとして使う方法について - マイナンバーカードの2つのパスワード
1)署名用電子証明書のパスワード(英数字6~16文字)
2)利用者証明用電子証明書のパスワード(数字4桁)
- マイナンバーカードを用意
ID・パスワード方式
- マイナンバーカードを持っていない場合
税務署にて、「利用者識別番号(16桁の番号)」を取得
顔写真付の本人確認書類を持参して、管轄の税務署へ行き、税務職員による本人確認を行うことで、「利用者識別番号」と「パスワード」が記載された「ID・パスワード方式の届出完了通知」が発行されます。
※ID・パスワード方式は、マイナンバーカードが普及するまでの暫定措置になります。
- マイナンバーカードを持っていない場合
「確定申告書等作成コーナー」 から e-Tax
国税庁の「確定申告書等作成コーナー」にて、「青色申告決算書」と「確定申告書(所得税/消費税)」を作成・送信することで、e-Tax(電子申告)が行えます。
作成コーナーの「ご利用ガイド > 入力例」から、操作の手引き(以下)をダウンロードできます。
【e-Tax 操作の手引き/国税庁 確定申告書等作成コーナー】
令和6年分 確定申告書等作成コーナーご利用ガイド(パソコン版)
【所得税】 決算書作成(青色申告)編
【所得税】 青色申告決算書を作成した後に確定申告書を作成する手順編
令和6年分 動画で見る確定申告
令和6年分の申告期限
- <所得税> の申告期間:
令和7年2月17日(月) ~ 3月17日(月)まで
※国税庁「確定申告書等作成コーナー」からの e-Taxは、1月6日から受付けています。 - <消費税> の申告期間
令和7年3月31日(月)まで
令和6年分の変更点・留意点
変更点
- 「確定申告書」の様式変更/定額減税
「第一表/税金の計算」と「第二表/配偶者や親族に関する事項」へ、定額減税の記入欄が設けられています。
国税庁「確定申告書等作成コーナー」では、「確定申告書/控除等の入力」にて、「配偶者(特別)控除」又は「扶養控除」の入力画面へ入力した親族に関する情報を基に自動計算されます。
定額減税の計算のため、以下の親族に関する情報も「配偶者(特別)控除」又は「扶養控除」の入力画面で、入力が必要になります。
・配偶者(特別)控除の対象とならない同一生計配偶者
・扶養控除の対象とならない16歳未満の扶養親族
※定額減税について(国税庁 確定申告書等作成コーナー)
第一表 「税金の計算」の欄へ、「令和6年分特別税額控除」の欄が設けられています。
申告者本人と控除対象となる同一生計配偶者・扶養親族(※)の「人数」と「金額」を記入します。
※青色事業専従者を除きます。
第二表 「配偶者や親族に関する事項」欄の「その他」へ、定額減税の対象者は「2」と記入します。
留意点
- 「青色申告決算書」の様式変更/売上金額・仕入金額の明細
インボイス導入により、令和5年分から「青色申告決算書」の3ページ目へ、「売上(収入)金額の明細」と「仕入金額の明細」の欄が追加されています。
ソフトの自動入力機能を使用されなかった場合は、マイページから、「売上_仕入明細の計算書」をダウンロードして、取引先別(法人)の集計を行ってください。
「売上先を入力する」をクリックすると、入力画面が表示されます。
売上先別の入力は4社までになります。
※インボイスの「登録番号」または「法人番号」を入力して「検索」をクリックすると、「売上先名(社名)」と「所在地」が自動表示されます。
- 医療費控除の集計フォームのダウンロード
国税庁/令和6年分 確定申告特集サイトからダウンロードいただけます。
※昨年ダウンロードした様式(ver3.1)も、使用できます。
※セルフメディケーション税制の適用を受ける場合は、「医療費集計フォーム」は使用できません。
- 国税庁「確定申告書等作成コーナー」からの e-Tax(電子申告)について
- マイナポータル連携の対象が拡大
マイナポータル連携とは、確定申告書の作成において、所得控除証明書等のデータを(マイナポータル経由で)取得し、申告書の各該当欄へ自動入力する機能です。
令和5年分から、国民年金基金掛け金、iDeCo、小規模企業共済掛金が、連携対象となっています。
詳しくは、マイナポータル連携ページ(国税庁)をご覧ください。 - 自動ダイレクト機能
e-Tax の送信画面にて、「自動ダイレクトを利用する」へチェックを入れて送信すると、申告等データの送信と併せてダイレクト納付の手続をすることができます。申告データと併せて納付データを送信することが可能になることで、「ダイレクト納付」の手続が不要となります。
自動ダイレクトを利用した場合、口座引落日は各申告手続の法定納期限となります。
※法定納期限に自動ダイレクトの手続をした場合は、その翌取引日に口座引落しされます。
青色申告特別控除<65万円>の要件
青色申告特別控除<65万円>を受ける要件は、次のいずれかになります。
本ソフトは、国税庁が定める「優良な電子帳簿」には該当いたしませんので、「e-Tax で申告」をご選択いただくようになります。ご了承ください。
- e-Tax で申告 又は
- 優良な電子帳簿保存
「青色申告決算書」「確定申告書」の作成中の以下の設問には、次のように回答いただくようになります。
- 青色申告決算書/青色申告特別控除に関する質問
e-Tax で送信する場合、「青色申告特別控除に関する質問」では、「65万円」「いいえ」を選択、「貸借対照表の作成」で、「はい」を選択します。
- 青色申告決算書/送信方法の選択
決算書の作成完了後、「送信方法の選択」では、「所得税の確定申告書と一緒に送信する」へチェックを入れます。
決算書の入力データを引き継いで、確定申告書を作成します。操作手順については、「操作の手引き 青色申告決算書を作成した後に確定申告書を作成する手順編」をご覧ください。
- 確定申告書/帳簿の種類
「事業所得の入力/帳簿の種類」は、「2.会計ソフト等で作成した帳簿」に該当します。
※選択内容は、「確定申告書 第一表/収入金額/事業所得」の「区分」へ「2」と表示されます。
- 確定申告書/青色申告特別控除の入力
「青色申告特別控除額」へ控除額を入力して、「電子帳簿保存の適用の有無(※)」は、「チェックなし」になります。
※電子帳簿保存の適用を受けるには、国税庁が定める「優良な電子帳簿」を使用し、税務署へ事前に届出が必要になります。
作成コーナーへアクセス
「確定申告書等作成コーナー」へアクセスすると、以下のトップ画面が表示されます。
利用状況によって、作成開始ボタンを選択します。
- 初めて利用する場合 ⇒ 「作成開始」をクリック ⇒「提出方法に関する質問」画面が表示されます。
- 前年の保存データがある場合 ⇒ 「保存データを利用して作成」をクリック
- 表示された「保存データ利用方法の選択」画面から、「過去の年分のデータを利用する」の「新規作成」をクリックします。
- 画面の案内に従って進み、「作成する申告書等の選択」画面が表示されたら、「決算書(+所得税)」を選択します。
- 「過去の年分のデータの読込」画面が表示されたら、「ファイルを選択」をクリックして、前年の申告データ(拡張子 .data)を選択し、「保存データ読込」をクリックします。
個人情報と前年の「貸借対照表」の期末残高、「減価償却資産台帳(※)」の資産データなどを引き継いで入力できます。
※「減価償却費」の内訳の入力欄にて、「本年中の償却期間」の選択が必要です。

提出方法の選択
e-Tax の提出方法を、選択します。
- マイナンバーカード方式の場合
「はい」を選択。設問に応えて、認証方式(スマートフォンを使用/ICカードリーダライタを使用)を選択します。
※動画(国税庁): マイナンバーカードを利用してe-Taxで申告書を提出する方法 - ID・パスワード方式の場合
「いいえ」を選択。提出方法から「e-Tax ID・パスワード方式・パスワード方式」を選択します。
e-Tax を行う前の確認
「作成する申告書の選択」へ進む前に、ID・パスワード方式では、次の確認作業があります。
- ID・パスワード方式
- 使用するパソコンの動作環境の確認
- 利用規約への同意
- 「利用者識別番号(16桁の番号)」「暗証番号」の入力 ⇒ 登録確認
- 表示された登録情報(本人情報、住所地、事業所等)を確認
作成する申告書の選択
- 「作成する申告書の選択」画面から、「令和6年分の申告等の作成」の右横の「▼」をクリックして、「決算書(+所得税)」を選択します。
- トップ画面で、「保存データを利用して作成」を選択された場合は、「過去の年分のデータの読込」画面が表示されます。
「ファイルを選択」をクリックして、前年の申告データ(拡張子 .data)を選択し、「保存データ読込」をクリックします。
個人情報と前年の「貸借対照表」の期末残高、「減価償却資産台帳(※)」の資産データなどを引き継いで入力できます。
※「減価償却費」の内訳の入力欄にて、「本年中の償却期間」の選択が必要です。
- 「xmlデータの読込」画面が表示されます。
医療費通知や寄附金控除など申告に要する電子データ(xml形式)がある場合は、ファイルデータを読み込みます。
データがない場合は、「次へ」ボタンをクリックします。
- 「次へ進む」をクリックして、「作成する決算書・収支内訳書の選択」から、「青色申告決算書」を選択します。
- 「青色申告決算書の種類選択」から、「営業等所得がある方」をクリックして、決算データの入力を開始します。
入力手順について詳しくは、以下、作成コーナーの操作のご利用ガイドをご覧ください。動画でのガイドは、コチラからご覧いただけます。
作成した「青色申告決算書」のデータを引き継いで、「確定申告書」を作成する手順については、以下のご利用ガイドをご覧ください。
e-Tax のサポート(国税庁)
「確定申告書等作成コーナー」の入力・操作方法に関するご質問は、各サポートへお願いいたします。
- 確定申告書等作成コーナー よくある質問
- 確定申告期に多いお問合せ事項 Q&A
- e-Tax・作成コーナーヘルプデスク:
事前準備、送信方法、エラー解消など、作成コーナーの使い方に関するお問い合わせ。
0570-01-5901
受付時間 平日9 :00~17:00 ※土日祝日を除く。
令和7年2月17日(月)~3月17日(月)は、受付時間が 9:00~20:00 へ延長されます。
- マイナンバー総合フリーダイヤル:
マイナンバーカードをご利用になる場合のICカードリーダライタの設定などに関するお問い合わせ。
0120-95-0178
受付時間 平日 9:30~20:00 土日祝 9:30~17:30 - 確定申告についての電話相談(確定申告電話相談センター)
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受付時間 平日 8:30~17:00 ※土日祝日、12月29日~1月3日を除く。
- 税についての電話相談(国税局電話相談センター)
0570-00-5901 音声案内に従って「1」を選択します。
受付時間 平日 8:30~17:00 ※土日祝日、12月29日~1月3日を除く。