仕入・棚卸資産について
取引内容 | 借方 | 貸方 |
仕入の値引き(買掛) | 買掛金 | 仕入 |
取引内容 | 借方 | 貸方 |
売掛金の入金 取引先○○ | 普通預金 | 売掛金 |
買掛金と相殺 取引先○○ | 買掛金 | 売掛金 |
消費税については、税込みで記帳するか、税抜きで記帳するか、選択した経理方式によります。消費税の課税事業者でない場合は、税込経理方式になりますので、「仕入」へ含めます。
※税込経理方式/税抜経理方式については、本書の「第3章 3.11 消費税の会計処理 」をご参照ください。
※年度末の棚卸で、仕入れた商品が在庫として残った場合、その評価額は関税や通関手数料などを含めた金額になります。
この計算方法には、大きく分けると、「原価法」と「低値法」があります。棚卸資産の単価の計算方法は、あらかじめ税務署へ、棚卸資産の種類ごとに届け出ることになっています。届出書を提出していない場合は、「最終仕入原価法」に従って計算することになります。「最終仕入原価法」は、期末に一番近い日に仕入れた単価で在庫金額を計算します。
棚卸資産の評価方法の詳細については、納税される税務署へお尋ねください。
税務署へ提出する届出書
たな卸資産の評価方法の届出書
国税庁/関連情報
棚卸資産の評価の方法
原価法
低価法
棚卸資産の取得価額に含める費用/含めなくてもよい費用
取引内容 | 借方 | 貸方 |
期末の棚卸資産を計上する | 棚卸資産 | 期末商品(製品)棚卸高 |
- 【仕訳例】買掛金が10万円、振込手数料400円の場合
取引内容 借方 貸方 買掛金の支払い(普通預金) 買掛金 99,600 普通預金 99,600 振込手数料 ※先方負担 買掛金 400 普通預金 400
以上のように入力すると、振込手数料が先方負担であることが記帳内容から分かります。仕訳の勘定科目が共通なので、「買掛金 100,000/普通預金 100,000」と入力しても、帳簿上では同じ結果になります。
売上原価=(期首在庫+仕入高)-期末在庫
「仕訳帳」へは、次の手順で入力します。
- 商品の仕入れは、「305 仕入」で入力していきます。
※「仕入があるバージョン」には、「仕入」の科目が初期登録されています。 - 【仕訳例】決算時 前年の在庫(棚卸資産)がある場合は、「決算仕訳入力」から「期首の棚卸資産を売上原価へ算入する」仕訳を入力します。
取引内容 借方 貸方 期首の棚卸資産を売上原価へ算入する 期首商品(製品)棚卸高 棚卸資産 取引内容 借方 貸方 期末の棚卸資産を計上する 棚卸資産 期末商品(製品)棚卸高
以上の仕訳を入力すると、「損益計算書」の「売上原価」へ期首、当期、期末の仕入高、及び「貸借対照表」の「棚卸資産」へ期末の在庫金額が反映されます。
12月31日時点の在庫を調べ(棚卸)、在庫金額を算出する場合、「棚卸資産の評価方法」によって、計算方法が違ってきます。
期末に一番近い日に仕入れた単価で在庫金額を計算する「最終仕入原価法」以外の方法を採用する場合は、確定申告の期限までに以下の届出書を税務署へ提出します。
税務署へ提出する届出書
たな卸資産の評価方法の届出書
国税庁/関連情報
棚卸資産の評価の方法
原価法
低価法
棚卸資産の取得価額に含める費用/含めなくてもよい費用
家事消費額の算定方法は、<仕入金額>または<販売価格×70%>のいずれか高い方の金額になります。
仕訳は、次のようになります。仕訳パターンの設定/売上・入金の区分に初期登録されています。
取引内容 | 借方 | 貸方 |
販売商品を家で使用した | 事業主貸 | 家事消費等 |
国税庁/関連情報
No.6317 個人事業者の自家消費の取扱い(※消費税)
たな卸資産等の自家消費の場合の総収入金額算入
初期登録の勘定科目で入力する場合は、「雑費」になります。廃棄した金額を、雑費と分けて管理する場合は、経費の科目へ「商品廃棄損」などの科目名にて、追加をしてください。
勘定科目の追加方法は、コチラのページをご覧ください。
以下の仕訳を入力すると、「仕入」から廃棄した商品の金額が除かれます。
取引内容 | 借方 | 貸方 |
商品を廃棄した | 商品廃棄損 | 仕入 |
以下の仕訳を入力すると、仕入金額が、販促費用として経費へ振り替えられます。
入力には、「仕訳パターンの設定」へ追加が必要になります。
取引内容 | 借方 | 貸方 |
試供品として使用 | 広告宣伝費 | 仕入 |