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 普通預金について

普通預金

個人の銀行口座を、そのまま事業用にしました。開業日の預金残高は、どう記帳したらいいですか。
開業日の預金残高を開業資金として、「元入金」で処理します。そうすると、帳簿上の普通預金の残高と預金通帳の残高が同じになります。
取引内容 借方 貸方
普通預金へ開業資金を預入れた 普通預金 元入金
口座から個人的な支払をした場合は、どうやって記帳すればいいですか。また、反対に事業の売上以外の入金があった場合は、どうしたらいいでしょうか。
事業用の口座から個人的な費用の支払や引落としがあった場合は、全て「事業主貸」で処理します。
取引内容 借方 貸方
個人の費用の支払い 事業主貸 普通預金
事業用の口座へ事業の売上以外の入金があった場合は、「事業主借」になります。
取引内容 借方 貸方
保険の満期返戻金 普通預金 事業主借
事業用の口座が2つあります。銀行間の資金の移動はどのような仕訳になりますか。
A銀行からB銀行へ送金した場合は、以下のようになります。入金して増えた口座が借方(左側)になります。振込手数料は経費になります。

「仕訳パターンの設定」へ仕訳を追加いただくと、「簡単仕訳入力」からご入力いただけるようになります。仕訳を選択して「入力」ボタンをクリックすると、仕訳帳へ記帳されます。

仕訳を「補助科目名(銀行名)」で追加いただくため、入力時は<取引銀行を選択ください>の操作は不要になります。
取引内容 借方 貸方
資金の移動 B銀行 A銀行
振込手数料 雑 費 A銀行
外注費を、普通預金から送金する際に、振込手数料を差し引いて支払いました。仕訳はどうなりますか。
外注費を請求された時点で、以下の仕訳のように「未払金」へ計上している場合は、次のようになります。
取引内容 借方 貸方
外注費の請求書を受取り 外注工賃 未払金
外注費を支払った際、振込手数料は、取引先へ支払う「未払金」から支払ったということになりますので、仕訳は次のようになります。
取引内容 借方 貸方
未払計上した外注費の支払い 未払金 普通預金
振込手数料を差し引いた 未払金 普通預金
「未払金」計上せずに、すぐに支払った場合は、次のようになります。振込手数料は、取引先へ支払う「外注工賃」から支払ったということになります。
取引内容 借方 貸方
外注費の支払い 外注工賃 普通預金
振込手数料 外注工賃 普通預金
「普通預金」の取引を入力しました。帳簿入力に間違いがないかをチェックしたい場合、どこを見たらいいですか。
「仕訳帳」へ入力した取引内容は、「総勘定元帳」で確認できます。

「総勘定元帳」を開いて、取引区分から「資産」、勘定科目から「普通預金」を選択すると、「仕訳帳」へ入力した仕訳データが集計表示されます。表示された「残高」と通帳の残高の金額が合っていれば、入力内容は正しいということになります。

もし、残高が違っている場合、原因としては次のようなことが考えられます。

  • 期首残高が、未入力になっている。
  • 勘定科目や金額などに入力ミス、または入力モレがある。

また、「残高試算表」で確認する場合は、「今期合計の開始」ボタンをクリックして、「決算整理後」の借方欄に表示されている「普通預金」の残高金額をチェックしてください。

銀行口座を、2つに増やしました。設定と入力方法を教えてください。
年の初めに増やした場合と年の途中で増やした場合とで、操作方法が違います。該当箇所をご参照ください。

年の初めに増やした場合

前年度の帳簿から、データ移行を実行した後に、次の操作・記帳を行ってください。

追加例は、これまで「104 普通預金」で入力していた口座が「1041 ○○銀行」、新たに追加した口座が「1042 △△銀行」になります。

  1. 「勘定科目の設定」の③で、「普通預金」の補助科目欄へ銀行名を(2つ)入力して、設定を【使用】へ変更します。
  2. 「期首残高の入力」で、「104 普通預金」へ入力されている前年の残高を、追加した補助科目欄へ入力します。
    ※カット&ペーストは使用できませんのでご注意ください。

    新たに追加した銀行口座の残高は、期首残高(前年の期末残高)へは入力せず、「仕訳帳」へ入力します。


  3. 「仕訳帳」へ、新たに追加した銀行口座の残高(※)を、「(補助科目名)/事業主借」で入力します。
    入力の際に、「取引銀行」のプルダウンメニューから「補助科目名(銀行名)」を選択します。
    ※残高は、「前年12月31日現在」の金額を入力します。

年の途中で増やした場合

年の途中で、普通預金の口座を増やす場合、方法は2つあります。

1つは、本年分については、そのまま「104 普通預金」へ2つの口座取引を全て入力する方法です。 摘要欄に銀行名を記載すると、どちらの取引かを区別できます。翌年の帳簿を作成いただく際に、「104 普通預金」の補助科目を2つ作成して、口座ごとに入力してください。

複数の通帳の取引を1つの科目で入力していく場合のデメリットは、残高が違って入力ミスを探す場合などに見つけづらくなる点になります。

もう1つは、「104 普通預金」の補助科目を2つ作成いただき、銀行ごとに入力するやり方に変更する方法です。補助科目の追加設定と「仕訳帳」へ「104 普通預金」で入力された仕訳データの修正が必要になります。

  1. 「勘定科目の設定」の③で、「普通預金」の補助科目欄へ銀行名を(2つ)入力して、設定を【使用】へ変更します。
  2. 「仕訳帳」へ既に「104 普通預金」で入力された仕訳の勘定科目を、「○○銀行(補助科目名)」へ変更します。
    変更は、「入力データの修正」ダイアログから、行ってください。勘定科目をソート(▲▼ボタン)してから行うと、(「入力データの修正」の行移動機能にて)連続して修正することができます。
  3. 「仕訳帳」へ、新たに追加した銀行口座の残高(※)を、「(補助科目名)/事業主借」で入力します。入力の際に、「取引銀行」のプルダウンメニューから「補助科目名(銀行名)」を選択します。
    ※残高は、「事業用口座として記帳開始する時点」の金額を入力します。
事業用の口座を、2つから1つへ変更する場合、残高の記帳処理や設定方法を教えてください。
変更が、年の途中か、年の初めかで、操作方法が異なります。該当箇所をご覧ください。

年の途中で1つにする場合

  • 事業用口座から外す口座の預金残高を「事業主貸/(補助科目名)」で入力して、口座の残高を「ゼロ」にします。
    ※仕訳は、生活費を引き出す時と同じ科目です。
  • 「勘定科目の設定」で、「普通預金」の補助科目の追加欄は、【使用】のままになります。
    設定の変更は、翌年の帳簿を作成する時に行います。
  • 翌年の帳簿へデータ移行を行います。
    • 「期首残高の入力」を開き、「普通預金」の補助科目欄の残高を「104 普通預金」へ入れ直します。
    • 「勘定科目の設定」にて、「普通預金」の補助科目を全て【不使用】へ 変更して、補助科目名を削除します。
  • 翌年の帳簿から「普通預金」で入力になります。

年の初めに1つにする場合

  • 前年度の帳簿から、データ移行(科目残高の引き継ぎ)を行います。
  • 「期首残高の入力」を開き、補助科目欄(1041~1045)の残高を「104 普通預金」の欄へ入れ直します。
  • 「勘定科目の設定」にて、「普通預金」の補助科目を全て【不使用】へ 変更して、補助科目名を削除します。
  • 「仕訳帳」へ、事業用口座から外した口座の預金残高を、「事業主貸/普通預金」で入力します。
  • 以上変更後は、事業用の口座が1つになり、 預金取引は「普通預金」で入力となります。
昨年は、個人の銀行口座を事業用に使っていました。今年から、事業専用の銀行口座を作りました。口座を変更するには、期首残高や仕訳帳へ、どのように入力したらいいですか。
事業専用の口座を開設して、「普通預金」の記帳を(新しい口座へ)変更される場合は、次のような手順で記帳ください。
  • 期首残高は、前年の「貸借対照表」の期末残高を引き継ぎますので、その金額を「普通預金」の期首残高へ引き継ぎます。
  • 今年、個人の銀行口座の取引がある場合は、それらを「仕訳帳」へ入力します。
  • これまで事業用に使用していた個人口座を、帳簿上から外す処理(残高を「0」にする)を行います。
    ⇒ 個人用口座の残高を、「仕訳帳」へ(事業専用口座を開設した日付で)「事業主貸/普通預金」と入力します。
    ※「事業主貸/普通預金」は、生活費を引き出す仕訳と同じに内容になります。「簡単仕訳入力」の「現金・預金」の区分より、該当の仕訳を選択 の上、取引内容(摘要)を変更してください。
  • 次に、事業専用口座の通帳の取引を入力していきます。
    口座開設のために入金した金額(個人のお金を預け入れた場合)は、「普通預金/事業主借」で入力します。
銀行口座が1つではなく、新たに増やす場合は、コチラをご覧ください。
事業用の口座から個人の口座へ送金しました。仕訳はどうなりますか。
個人の口座への送金は、「事業主貸」を使って、次のようになります。振込手数料も、(経費の支払いではないため)「事業主貸」になります。
取引内容 借方 貸方
個人口座へ送金 事業主貸 普通預金
振込手数料 事業主貸 普通預金
デビットカードで経費の支払をしました。仕訳はどうなりますか。
デビットカードは、クレジットカードと違い即時決済となり、購入時に銀行口座から代金が引き落としされます。事業用の口座から引き落としの場合、仕訳は次のようになります。

個人の口座から引き落としの場合は、「事業主借」になります。

取引内容 借方 貸方
○○費の支払い ○○費 普通預金
「残高試算表」で「普通預金」の残高が、マイナスになります。原因が分かりません。
科目残高がマイナスになる原因は、帳簿上に残高が無いところへ、残高を差し引く仕訳を、入力したことによります。

「総勘定元帳」で「資産 > 普通預金(又は補助科目)」を選択すると、「仕訳帳」への入力内容と残高が集計表示されますので、以下について確認してください。
  • 「残高」が、集計時点の<通帳(または取引明細書)の残高>と一致しているかどうか。
    一致していない場合は、こちらのページをご覧いただき、入力ミス・入力モレがないか確認してください。
  • 「前年より繰越」の「残高(期首残高)」が、未入力になっていないかどうか。
    未入力の場合は、初期設定の「期首残高の入力」へ入力します。
    ※開業年の場合は、開業時の通帳残高が、「仕訳帳」未入力になっていないかを確認してください。

定期預金

開業にあたり、個人口座を事業用にしました。定期預金があるのですが、どうしたらいいでしょうか。
事業資金として帳簿で管理するか、個人のお金とするかによって、 記帳処理が違ってきます。

定期預金の残高を事業資金とする場合は、「元入金」という科目で記帳します。
仕訳パターンに初期登録されていないため、仕訳パターンへ追加いただくか、または仕訳帳へ直接ご入力いただくようになります。仕訳帳へ直接入力する方法については、コチラのページをご覧ください。
  • 【仕訳例】 事業資金として管理する場合
    開業時の定期預金の残高を、「定期預金」へ計上します。
    取引内容 借方 貸方
    定期預金の残高 定期預金 元入金
個人のお金とする場合は、帳簿への記帳は不要です。ただし、事業用とした口座から定期預金へ(振り替えて)積み立てを行っている場合は、振り替えた時に、入力が必要になります。仕訳は、以下の質問の回答(個人のお金とする場合)を参照してください。
個人口座を事業用にしています。毎月定期預金をしています。どのように仕訳したらよいですか。
定期預金を事業のお金として管理するかどうかによって、仕訳内容が違ってきます。

事業資金として帳簿で管理する場合は、「普通預金」から「定期預金」への資金移動になります。「103 定期預金」は、資金の科目に初期登録されています。
  • 【仕訳例】 事業資金として管理する場合
    普通預金から定期預金へ資金移動、という仕訳になります。
    取引内容 借方 貸方
    定期預金 定期預金 普通預金
  • 【仕訳例】 個人のお金とする場合
    個人のお金となるため、「事業主貸」で記帳します。
    取引内容 借方 貸方
    個人の定期預金へ 事業主貸 普通預金
帳簿へ記帳していた「定期預金」を解約して、残高が事業用口座へ振り込まれた場合、仕訳はどうなりますか。
「定期預金」から「普通預金」へ資金移動した場合、仕訳は、次のようになります。
取引内容 借方 貸方
定期預金を解約 普通預金 定期預金

「仕訳パターンの設定」に初期登録されていない仕訳の入力方法については、コチラのページをご覧ください。