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 前払金

自宅事務所です。自宅の火災保険料を5年契約で支払いました。「仕訳帳」へはどのように入力したらいいでしょうか。
火災保険料の支払いが、<個人のお金/事業のお金>からで、仕訳内容が異なります。

<個人の現金・預金>から支払った場合は、次のようになります。
  • 支払金額(5年分)から、使用割合(按分率)に従って「事業使用分」の金額を、「損害保険料」で入力します。
    ●計算式: 支払金額×事業使用割合=5年分の損額保険料 ※経費へ計上できる金額。
    取引内容 借方 貸方
    火災保険料(事業使用分) 損害保険料 事業主借
  • 決算時に、翌年以降の金額分を「前払金」へ振り替えます。
    ●計算式: 支払金額-(支払金額÷5年×月数/12月)=翌年以降の金額分
    取引内容 借方 貸方
    火災保険料(前払分) 前払金 損害保険料
  • 翌年の帳簿ファイルにて、決算時に、該当年の金額分を「前払金」から「損害保険料」へ振り替えます。
    ※翌年以降、同様に経費へ振り替えます。
    取引内容 借方 貸方
    火災保険料(〇年分) 損害保険料 前払金
<事業の預金>から支払った場合は、次のようになります。
  • 支払金額(5年分)全額を、「損害保険料」で入力します。
    取引内容 借方 貸方
    火災保険料(5年契約) 損害保険料 普通預金
  • 決算時に、支払金額(5年分)から、家事分(5年分)を差し引きます。
    ●家事分の計算式: 支払金額×家事使用割合=家事分の支払金額 ※経費へ計上できない金額。
    次に、業使用分の金額の内、翌年以降分を「前払金」へ振り替えます。
    ●計算式: 支払金額(5年分)-家事分(5年分)-(支払金額(5年分)÷5年×月数/12月)=翌年以降の金額分
    取引内容 借方 貸方
    火災保険料(家事分) 事業主貸 損害保険料
    火災保険料(前払分) 前払金 損害保険料
    以上を入力すると、「残高試算表」の「損害保険料」へ申告年分の金額が計上されます。
  • 翌年以降の帳簿ファイルにて、決算時に、該当年の金額分を「前払金」から「損害保険料」へ振り替えます。
    ※翌年以降、同様に経費へ振り替えます。
    取引内容 借方 貸方
    火災保険料(〇年分) 損害保険料 前払金