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 専従者給与について

「仕訳帳」の「給与賃金」から専従者給与を入力しても、総勘定元帳の「給与賃金」に反映されません。
仕訳パターンでは、「給料賃金」の科目に「専従者給与」の仕訳を入れていますが、勘定科目ナンバーが違います。

319 給料賃金
334 専従者給与

「総勘定元帳」では、「給料賃金」は「経費」から、「専従者給与」は「引当金等の繰戻・繰入」を選択いただくと表示されます。

※青色申告決算書では、「319 給料賃金」は経費欄に、「334 専従者給与」は各種引当金・準備金等欄に表示されます。

専従者給与を支払う際に源泉徴収して、それを税務署へ納める場合、仕訳はどのようになりますか。
専従者給与を支払う際に所得税の源泉徴収を行う場合の仕訳は、次のようになります。 仕訳例は、「現金」で支払った場合になります。

源泉徴収した金額は、「預り金」で記帳します。「預り金」は、負債の科目になります。勘定科目の設定で、【使用】になっていることを確認してください。

  • 【仕訳例】源泉徴収した時
    取引内容 借方 貸方
    専従者給与 ○月分(現金) 専従者給与 現 金
    源泉徴収税を預かる 専従者給与 預り金
  • 【仕訳例】源泉所得税を「現金」で納税した場合
    取引内容 借方 貸方
    源泉徴収税を納めた(現金) 預り金 現 金

以上の仕訳は、「仕訳パターンの設定」の<経費・支払>の区分の「給与賃金」に初期登録されています。

専従者給与から源泉徴収しています。12月に年末調整を行い、還付金を支払う場合、仕訳はどのようになりますか。
12月分の給与から源泉徴収を行い、年末調整において還付金が発生した場合の仕訳は、次のようになります。

「預り金」の残高から、還付金を支払い、残った金額が納付額になります。
納税が翌年になる場合は、翌年の帳簿への記帳になります。

  • 【仕訳例】還付金を「現金」で返金した場合
    取引内容 借方 貸方
    年末調整により還付 預り金 現 金
    源泉徴収税を預かる 専従者給与 預り金
  • 【仕訳例】源泉所得税を「現金」で納税した場合
    取引内容 借方 貸方
    源泉徴収税を納めた(現金) 預り金 現 金