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 社会保険料、源泉所得税について

国民年金や国民健康保険料は、仕訳帳に入力しなくてもいいのですか。
国民年金や国民健康保険は、事業の経費になりませんので、個人のお金から支払っている場合は、記帳する必要はありません。事業用の預金口座や現金から支払った場合は、次のように入力します。
取引内容 借方 貸方
国民年金○月分の支払い(普通預金) 事業主貸 普通預金
スタッフへの給与を支払う際に、源泉所得税を預っています。仕訳はどのようになりますか。
給与支払義務者になると、給与を支払う際に所得税の源泉徴収を行います。「仕訳帳」への入力は、次のようになります。
取引内容 借方 貸方
給与○月分の支払い(現金) 給料賃金 現 金
源泉徴収税を預る 給料賃金 預り金
※「預り金」は、負債の科目になります。勘定科目の設定で、【使用】になっていることを確認してください。

また、源泉所得税を納めた場合の仕訳は、次のようになります。

取引内容 借方 貸方
源泉徴収税を納税(現金) 預り金 現 金
スタッフの給与から源泉所得税を預り、半年毎に税務署へ納めています。年末調整をしたら、後半の預り金合計額より還付する金額の方が多くなりました。この超過税額について、どう仕訳したらいいですか。
例えば、6月~12月分の源泉徴収税の預り分の合計が6万円で、還付する金額が8万円になったとします。この2万円は、税務署へ還付請求することになります。仕訳の入力は、次のような手順になります。
  • 【仕訳例】スタッフへ還付金を支払う
    取引内容 借方 貸方
    預金残高、開業資金 など 普通預金 元入金
  • 【仕訳例】決算仕訳で、「預り金」のマイナス分2万円を「未収入金」へ振り替える
    取引内容 借方 貸方
    年末調整・還付(現金) 預り金 現 金
    超過税額を未収入金へ計上 未収入金 預り金
    勘定科目の設定で、資産の科目へ「未収入金」を追加してください。仕訳入力は、「決算仕訳入力」から行います。
  • 翌年の帳簿の「未収入金」の期首残高へ、 2万円を入力。
  • 【仕訳例】税務署へ還付請求し、翌年「普通預金」へ入金された場合
    取引内容 借方 貸方
    税務署から還付金が入金(普通預金) 普通預金 未収入金
個人の方へ外注費を支払う時、源泉徴収する必要はありますか。
支払い先が個人で、支払いが源泉徴収の対象となる報酬・料金の場合は、支払う際に所得税を源泉徴収する必要があります。

ただし、支払者が個人で、「源泉徴収義務者」でない場合は、源泉徴収する必要はありません。

国税庁タックスアンサー
No.2502 源泉徴収義務者とは
No.2792 源泉徴収が必要な報酬・料金等とは
No.2793 報酬・料金等の源泉徴収義務者

売上から源泉徴収された所得税を、「事業主貸」で入力するのはなぜですか。
事業主が納める所得税は、事業の経費になりません。そのため、個人が支払うべき所得税を、事業のお金(売上)から先払いしたということで、「事業主貸」になります。

「事業主貸」は、個人の費用を事業のお金で支払った場合に使う勘定科目になります。

取引内容 借方 貸方
源泉所得税が売上から差し引かれた 事業主貸 売 上
税務署から源泉徴収された所得税が還付されました。事業用の口座へ入金された場合、どうしたらいいですか。
所得税の還付金は、個人が納めた税金の戻り分のため、「事業主借」になります。事業収入に加えないよう注意してください。

取引内容 借方 貸方
所得税が還付された(普通預金) 普通預金 事業主借